大物家具ECのスマートビジネス化

すべての家具を、すべての人々に_99%の全自動化

 「ものが大きくて・単価が低い」・・・大物家具のECビジネスは、業務が非常に複雑であるにもかかわらず、コストをかけられないというジレンマを構造的に抱えています。売上の実に50%を物流費(輸入費用・配送料・倉庫費用・梱包資材等)が占めているので出来る限り動かさずに業務を完了させたいのですが、ECの宿命上、100%配送が伴います。雑貨やアパレル、化粧品などに比べると不良率が高いというのもコストがかかる原因です。しかも、モノが大きいことで、お客様は早くお届けすることよりむしろ、お約束の日に確実にお届けすることをこそ望みます。このため、在庫を十分に確保する必要があるのですが、そうすると今度は倉庫代がかかってしまうというジレンマにぶつかるのです・・・

スマート化の思考_世界観とデジタルをつなぐ

 これらの問題を同時に解決すべくビジネス全体のスマート化に取り組んできました。スマート化の思考法を支えるのが上の図です。ユーザー体験・ユーザーが抱く世界観をデジタル世界と接続すべく「パターンランゲージ」という抽象化されたことばの束に仕上げていくのです。根気のいる作業ではあります。しかし
これこそ既存事業における私たちの主活動です。シンプルに、シンプルに、すべての業務を顧客目線で作り上げていきます。