内面が豊かになるような「問い」の習慣を持ってほしい。
自分をタイプ分類するその前に
経済も所詮は人間の営みの範囲内です。ゆえに、そこに携わる私たちが、内面を豊かにする習慣を持たなければ、経済すら、いずれはシュリンクしてしまうでしょう。就職活動とは、消費者である自分が生産者になろうとすることなのだから。消費者と生産者は双方向の作用であるでしょう。
人の役に立ちたいのであれば、豊かな生産者になるしかありません。何かを「作る」しかない。生産者として豊かな内面を備えていなければなりません。あなた個人が自分自身の内面を耕し続けること、自分の生活範囲を超えて広い世界に興味を持ち続けること、そのために自身に素朴な疑問をぶつけ続けること。
ボランティアに参加して直接的に目の前の人々の笑顔を見たいという思いも尊いかもしれませんが、そうした活動が社会全体で続けられるようにすることこそ、本当はもっと尊く大きな社会貢献になるはずです。世間という狭い関係性だけに目を向けるだけではなく、そして、自分をタイプ分類するその前に、自分の内面や社会という大きくて複雑なメカニズムにこそ問いをぶつけるべきなのです。社会に道具としての自分を位置付けることです。
だからこそ、私たちは学生の皆さんに面接で「なぜ?」と聞く
「学生の時に頑張ったことは〇〇です。私はこんな性格です。強みはコミュニケーション力です。」・・・「なぜ、あなたはそんな性格を有するようになったと思いますか?なぜ、それを活動として選んだのですか?目的はなんですか?コミュニケーション力っていったい何だと思いますか?そもそもなんでそれが好きなの?」と。
問いの中でも「なぜ」だけは特別です。「なぜ」だけは、明確な答えを持っていないからです。答えがないからこそ、人間という複雑怪奇なメカニズムに唯一、迫る資格を持っている・・・
人間の自力、生きていく力とは、そうした「素朴な問い(なぜ?)」にどれだけしつこく向き合ったかによって決まります。そして、その蓄積こそが仕事で成果を上げる力につながるのです。
入社後も私たちはしつこいくらいにこの素朴な「なぜ?」を問い続けます。それが企画職として自律する唯一の方法論であることを知っているからです。
面接で「入社までに読んだ方がいい本はなんですか?」と聞く前に、「本を読みたい自分」を作ってきてほしい。素朴な疑問を自分自身にぶつける「内省」を習慣化してきてほしい。そうした自律した姿を見せてほしいのです。私たちから学生の皆さんに送る、最大のメッセージです。
採用担当が答える Q&A_私たちの考え方
Q:企画職とはどんな仕事ですか
職種ではなく、仕事そのものをつくる働き方のことを私たちは企画職と呼んでいます。「こうしたいんだ!」と自分の意志で企てること。それを実現し、前に進むために考える力を身に着けること。仕事は与えられるものではなくつくるものだという考えを大切にしています。なので、1日のスケジュールは決まっていません。自分で考え、その日1日の自分の仕事を設計していきます。そのためは「そもそも、なぜ」といいう問いを持ち続けること、本質的なことを考えることが重要です。難しい仕事ですが、自分で考え、つくる喜び、伝える喜びが感じられる仕事です。
Q:「全社員企画職」って本当ですか
全社員企画職を実現するために、社外の方にも協力してもらい、会社の中には企画の仕事しかない環境をつくっています。それだけ、企画という仕事にこだわっています。企画職の仕事を身に着けるのは簡単なことではありません。全員が自律し、自ら動く組織がつくれるのか?わたしたちにとっても大きな挑戦です。それでもできると信じて、目指し続けます。
Q:求める人物像はありますか
すごくよく聞かれるのですが…いつも答えに困ってしまう質問です。
なぜその質問をしたくなるのでしょうか。会社が求める人物像に自分が当てはまるのか知りたいから?答えを聞いたら安心するからでしょうか。
一緒に働く仲間を探すのに、条件を決めて〇×で判断するのも変な気がします。逆にあなたには求める会社像はありますか?何かはあると思いますが、就活の場では自分の条件に当てはまるかどうかだけを見ているわけではないと思います。
わたしたちは一人ひとりと対話し、様々な可能性をみていきたい、そう考えています。
答えを求めるのではなく、自分がどうなっていきたいのかを聞かせてもらえると嬉しいです。
Q:社員が仕事をするうえで大切にしていることはありますか
違和感をことばにすること、自分はどう思うのかを伝えることはずっと大切にしていることです。当たり前や前提に捉われず、本質的な価値をつくるためにも違和感はそのままにしないようにしています。また、全員で「場」をつくることも仕事においては大切なことです。自分が何を考えているのか、人の意見を聞いて考えるのではなく、自分はどう思うのか、をみんなに伝えることも働く上で大事なことです。
Q:自分の強みを生かして働きたいのですが
得意なこと、好きなこと、夢中になれることがあるのは素晴らしいことですね!「全社員企画職」と言われても、具体的な仕事内容がイメージしづらく、自分の得意分野を生かせるのかな?向いているかな?という不安もあると思います。ですが、会社という組織の中で働く以上、「自分がやりたいから」「得意だから」という理由だけでは続けることは難しいです。だからといって会社の方針にただ従うのも違う。自分の意志を持って働くために自分で考えてつくる力、企画する力を身に着けることが必要になります。仕事に直結するようなものでなくても、自分が熱中したことや、好きなことを思い浮かべてみてください。なぜ自分はそれが好きなのか、どうしてやりたいと思うのでしょうか。その思いとわたしたちの会社の理念が重なるのであれば、きっと強みが生きる力も身につけられるはずです。
Q:選考はどのように行いますか
詳しい選考フローはエントリーしていただいた方へお伝えしておりますが、基本方針として、対話を通じた選考を行うようにしています。形式的な質問、テンプレートな質問はしたくないと思っています。それは、わたし自身がそのような面接に違和感を感じてきたからです。一緒に働く仲間を増やすために、一人ひとりと誠実に向き合い、可能性を見出していきたい。当然、選考を受ける皆さんも、自分が働きたいと思えるかどうか、一緒にやりたいと感じるかを選考を通じて考えてみてもらいたいと思っています。選考・対話を重ねていく中でどのように考え、変化していくかを私たちは楽しみにしています。
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社員の横顔
社員の直なことばを綴ったコンテンツです(別サイトへ移動します)